�鰍ﾂりばな　坂井也寸志　造園　設計施工　管理　植え込み　移植　手入れ　出張指南　寄せ植え講習会　神奈川県　東京都　埼玉県　他

<暮らしの中で樹花を楽しむ>


木や花を室内に持ち込むと
暮らしに潤いが生まれます



　　　






お正月


大西　画





ヒメナンテン
松絵徳利・竹絵重箱・梅絵のぞき






器　乾山写し　菊画






オカメナンテン・ケイオウザクラ
・センリョウ・スイセン
石川聡作焼シメ壷・樹下龍児画





ひなまつり




桃と菜の花で箸置きに



さくら餅




ヤマブキ
草木彫 川添日記　蓮の葉型菓子器
武井工業所 　　カトラリーレスト



5月



ミツデイワガサ・ウツギロゼアリンド
壷　石見銀山　群言堂・羽子板箸置き







上から眺めると





月を待つ




ナナカマドの実・ワレモコウ
・オカメナンテン
　TSUNE鉄器灯明台




皆既月食



お月見




アカシデ・ヤブコウジ・コグマザサ
木と花の絵　　　小鉢
月の満ち欠け蒔絵　石の箸置き





お出迎え


大西　画





ユリ-コマツナギ
イギリスの瓦　花台・　樹下龍児画





灯り




ナホトトギス
灯明台　白磁猪口





味わう




ハラン・デコポンの葉・キソケイ
織部小鉢・黒織部向付・白磁猪口





Teatime




カシワバアジサイ・バイカウツギ










収穫物




レモン
赤絵器





秋の草花




ホトトギス・キバナコスモス・ナツハゼ
氷コップ





秋の実




ノブドウ・源平シモツケ・ハマトラノオ





春を待つ野の草花、そして蛙たち




ウラジロ・シモツケ・ナンテンの実・オドリコソウ
TSUNE鉄器ガラス器・樹下龍児画
・ガラス蛙・白磁灯明台





器を愛でる




ナンテン
乾山写し器他





初雪




ナンテン・スズカケソウ
灯明台他





春を待つ




スイセン





春を窓辺に




ヒメフウロ
TUNE 花器

<花　Watching>







春

モミジ　川口安行にて
春モミジは、霞のように淡く、そして鮮やか。
秋とは異なる美しさがあります。








春

サクラ　京都哲学の道にて
日本の春はサクラ。京都のサクラはひときわ美しい。









夏

シモツケソウ　白馬五竜にて
心地よい風に吹かれて






　

秋

カンボク　軽井沢にて








秋

サラシナショウマ　物見山へ行く道すがら
少し薄暗い林の中で、ひときわ白く、目を惹きます。

---

---

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　< 庭で >





■竹の根の処理

1.根を切る。良く研いだスコップで切る。
2.根の方向を見る。　根の方向を塞ぐ。
3.波板で境界をする。




■庭に木や草花を植える


庭に、お気に入りの木や草花を植えるとき
は、植えたい植物の特性や自生している環
境を知り、植える場所･植える用土などを
考えて植えます。気がついたものを下にま
とめました。

�@	数年後の成長している姿を想像して、植える場所を決める 植物の特性を知る 植物の生育環境に適した場所を決める 自生地環境に近づける
�A	日向を好む 半日陰を好む 日陰を好むなど
	高山に生息する植物		特に日差しに注意
�B	生育に適した土		土のブレンド割合を工夫する 赤玉土 鹿沼土  桐生砂 ひゅうが土 炭 その他
�C	光の射し方		光の入る方向 特に西日に注意
�D	風の通りかた		風通し必要 北風に弱い植物有り
�E	水はけ		根腐れは大敵。 植え付け場所に高低差をつけて、 水はけを良くする。
�F	水遣り

特徴のある植物

・木は、高くなる木、成長の早い木、成長
　の遅い木など、かなり特徴があります。
　樹形もそれぞれ特徴があります。
　枝を横に張り出す木は、狭い場所に植え
　るのは不向きです。
　本来の成長した姿を想像して、植えるス
　ペースを考えます。

・樹木は剪定をして樹形を整えていきます
　が、剪定をすると樹形の乱れる木もあり
　ます。かといって、どの木も、切らない
　でいると大変なことになりますので、全
　て手は入れることになります。

・横に枝を大きく広げるように育つ樹木
　例　ケヤキ・サクラ
　植えるためのスペースは、かなり広さが
　必要。高木になる。

・地下茎が伸びて増えていく植物
　例　ニワナナカマド・ホザキナナカマド・
　　　コバノズイナ・ラズベリー・竹・笹・
　　　オカトラノオ・オミナエシ・ハラン
　
速度は様々ですが、種類によっては、いつ
のまにか隣地まで延びていってしまうこと
もあります。

この庭では、ニワナナカマドは綺麗ですが、
繁殖力には手を焼いています。
竹は植えていませんが、以前コグマザサが
塀の下を抜けて隣地に行ってしまったこと
があり、全て抜きました。

・良く増えて、しっかり根を張りすぎる植物
　例　ススキ
　植えてしばらくすると、移植も、根の切
　り詰めも、大変になります。
　このような植物を庭植えをする時は、植
　木鉢に入れたまま植えます。

・果樹は、枝を広げて、日当たりと風通し
　を良くすると、実つきもよくなります。

・痛い虫のつく木・・・刺されるとかなり
　痛いイラムシもいますが、ツバキ類はチ
　ャドクガの幼虫が有名で、刺されるとか
　なり大変です。

・店頭でポットに入った草花を植えたら、
　当は木だったなんてこともあります。

ほかにもいろいろあります。

購入した後、植える前に、その植物にい
て調べるて植えると、少しずつ木や草花
について詳しくなり、庭で元気に育って
くれる確率も高くなります。
そしてなにより育てることが楽しみにな
ります。






■5〜6月　伸びすぎた枝を軽く整える
　根元の整理と生育場所の確認をする

樹木の剪定は、落葉樹は葉を落としている
時期が適期。常緑樹は真夏と冬を避ける。
花が咲いた樹木は、花後すぐに剪定をして
形を整えると、翌年の花芽を傷つけること
がなくなります。
強選定は避けます。

春から夏にかけて、植物の成長は著しく、
想像以上に枝や葉が密集してしまうことが
あります。
そのまま伸びるままにしておくと、風通し
や日当たりが悪くなり、植物の生育に良い
環境とはいえなくなってしまいます。

伸びすぎた新枝を整えたり、根元周りの手
入れを5〜6月に行います。

■伸びすぎている枝の手入れ
軽い剪定でしたら、木に負担も少ないので、
切る枝は花芽をあきらめて剪定します。

■根元の整理
植物が健全に育つことが出来るように、根
元周りをきれいにします。
株が増えているものは、適量に整えます。
植物が健全に育つ位置〔場所〕、範囲を確
認します。

■良く増えている植物の整理
適量に整えます。

理由

1.特に風通しが悪いと虫の発生、植物が弱
　る、病気、枯れるなどが起こります。
2.たくましく成長する植物が、他の植物を
　圧倒してしまうこともあります。
3.木の根元を綺麗にしておかないと、カミ
　キリムシの害を発見出来ず、ある日突然
　木が倒れてしまうこともあります。

ある日朝起きたら、庭のシラカバ〔樹齢8
年〕が根元から倒れていました。
気が付かないうちに、根元がカミキリムシ
の幼虫の食害にあっていたのです。
幼虫は根元から幹の中に入り、幹の内部を
食べて成長します。根元周り、幹の中をぐ
るりと一周食べられてしまうと、枯れたり、
倒れたりします。

木の根元に木屑が落ちているのを早めに発
見できていれば、駆除できるチャンスもあ
り、木を守ることが出来ます。
春から夏にかけてカミキリムシを見かけた
ときは、要注意。
木の根元に木屑があったら、幼虫が木を侵
食中。すばやい駆除が必要です。

モミジ・ナナカマド・エゴノキも害にあい
ましたが、早く発見でき駆除できました。
この幼虫の食害は、まさに根こそぎです。
要注意です。

駆除方法

�@針金や細い棒で穴を突く。穴の奥にいる
　幼虫を狙う。
�Aテッポウダン〔ホームセンターにて購入〕
　で穴を塞ぐ。
�B数日間、木の根元に木屑が落ちていない
　かを確認する。

<発見の手がかり>

針金が届かない位置に生きている幼虫がい
場合は、木屑が落ちてます。

カミキリムシの害を未然に防ぐためには、

�@木の根元まわりを綺麗にしておく。
�A木屑をすばやく発見して、駆除する。





　

---

---

< 育てる >






■山野草を庭に植える　


▼植物について調べる

購入してきた植物は生まれ育った環境を調
べます。

何度植えつけても翌年いなくなるもの、い
つのまにか消えてしまうもの、長く毎年花
を見ることの出来るもの、花は見ることが
出来ないけれどいるものなど、いろいろで
すが、植物の特性を知ることで、元気にこ
の庭で育ってほしいです。

▼植える場所を決める

その植物に適した場所に植える。
生育環境、その年の気象、植物の特性など、
複合的で長く育ててみないと分からないこ
とが多いですが、日当たり、水はけ、風通
しなどを考えます。

特に水はけは大事で、雨が降ったとは水溜
りになってしまう場所は避けます。
植える場所に高低差をつけて、水が溜まら
ない場所に植えます。


▼植える

◎植える苗　

ここで説明している「植える苗」は、直径
10cm程度のポット苗です。

○用意するもの
　　
1.植え込む用土 ;

　赤玉土・鹿沼土・ひゅうが土・桐生砂を
　同量ブレンドしたもの〔＋あれば炭の粉
　も入れます〕
　京都・奈良産のコアジサイを植えるとき
　は上記用土に軽石を加える。
　　
2.ゴロ土〔鉢底石〕　少量

○購入したポット苗の土を落とす。
　ポットに入っている土を全て落とし、根
　の整理をします。
　根の整理とは、他の根より特に長く伸び
　ている太い根などを切り、揃えます。

注意

根鉢を崩さないでそのまま植えた方がよい
ものもありますので、全てにこの方法が良
いとは限りません。

コアジサイは根は崩しません。
ヤマアジサイは土を落としました。あくま
でも私流ですので、成功は補償の限りでは
ありません。





○プロ〔生産〕の方にお聞きしました�@

�@植え替えの方法　2015.7月

根を洗って、新しい土に植えつける。
但し、
コアジサイ場合は、購入したポット苗を植え
替えるとき、根は崩さないほうが良い。


�A地面からの水跳ねに注意　2015.7月
山野草は、地面からの水跳ねで、苗が弱り、
枯れやすいものがある。


○植え込む

�@植え込む株より大きめに穴を掘ります。

�Aその中、一番下にゴロ土〔鉢底石〕を入
　れます。

�Bその上に土を少量いれ、マグアンプ大粒
　を適量入れます。
　但し、コアジサイはマグアンプは入れな
　い。その上に土をかぶせます。

�D植えたい植物をその上に入れます。

�E株の周りから土をいれて、根のあたりを
　しっかり押さえます。
　このとき深植えしないようにします。

�F根の周りから円を描くようにして、水を
　たっぷりあげます。

山野草は鉢栽培のほうが管理し易いと思い
ますが、庭に植えて、自然にある景色に想
いを馳せたいとの思いもあります。

この方法は、土の割合は微妙に異なります
が、鉢植えと同じ要領で植えています。
元気に育ってくれることを願い、試行錯誤
しながら、試しています。

・毎年元気に花を咲かせてくる山野草
　レンゲショウマ・シキンカラマツ・クワ
　ガタ　ソウ・キョウガノコ・シ　ョウジ
　ョウバカマ・　カリガネソウ・オカトラ
　ノオ・サラシナショウマ・トリアシショ
　ウマ・ホトトギス・カキラン・チョウジ
　ソウ

・何度挑戦しても翌年消えてしまう山野草
　ヤナギラン　

・いつの間にか消えてしまった山野草
　数知れず-地上部が枯れているときに土
　を掘り起こしてしまった失敗も含めて。
　特に春に咲く花は、花芽を
　つけないもの、数年でいなくなるもの
　が少なくありません。

　あまり小さい苗を直接庭に植えた場合も、
　あまり成功率が良くありません。
　暫く鉢植えで管理した後に庭に植えたほ
　うが良いような気がします。

▼気をつけたいこと

・日当たりを好む植物でも、高山で育つも
　のは、強い日差しに注意。
　夏涼しいところへ植えつけます。

・早春に花が咲く山野草は、夏の日差しに
　弱い。

・根元に日が当たると弱ってしまう山野草
　もある。

・鉢植えの場合
　葉のあるうちは直射日光に当てる。
　葉がなくなったら、日陰に置く。
　日当たりにそのまま置くと、根が消えて
　しまう。

　鉢管理でない場合は、落葉樹の下が生育
　に良いようです。合わせて、水はけも良
　くします。

・夏の水切れに注意。
　夏の庭の樹木を良く見ると、葉が縮れて
　いたり、枯れている葉があります。
　日差しが強すぎて植物にとって　厳しい
　状況のようです。
　このようなときは、朝か夕方に水をたっ
　ぷりあげます。

　山野草は特に夏の暑さに弱いものがたく
　さんありますので、鉢植えと同じように、
　鉢植えに準じた水やりをします。



　　
　　

< 増やす >　

�@挿し木、挿し芽
挿し木、挿し芽の出来ない木や草はないと聞
きました。

■実践してみました。

・モミジとコゴメウツギを試してみましたが、コ
　ゴメウツギはかなり早く根が出ましたが、モミ
　ジはなかなか根が出ませんでした。
　挿し木が容易な植物と、そうでないものがある
　ようです。
　モミジは、こぼれ種でよく増えます。　

・葉を挿しておくと、根が出るものもあります。
　ただ今、ショウジョウバカマとイワタバコを挑
　戦中。

・友人に差し上げたギンギイカは挿し木に成功し
　たとのことですが、サワフタギはあまり付きが
　良くなく、失敗したそうです。ギンバイカは、
　翌年花も見れたそうです。


�A株分け

�B実生

・時期
　とり蒔きが良く発芽するといわれる植物が多い
　ように思いますが、ある植物は夏の暑さが苦手
　で涼しくなった１０月頃蒔くと良く発芽すると
　書いてありました。
　実際にそのように蒔いてみましたら、成功しま
　した。

・種を包む皮
　ナンテンの実は、赤い皮の部分を剥いて種を蒔
　き、発芽に成功しました。
　種を包む皮が発芽を妨げる植物もあるようです。

・種蒔きの土
　鹿沼土にしています。

・種の蒔き方
　あらかじめ土をしっかり水で濡らしておいて、
　その上に種を蒔きます。
　種が隠れる位にうっすらと土を被せます。




< アジサイを楽しむ > 　




　　　　　　　　　　　　　 　　　5月〜8月　アジサイ　63種

京都　純白ヤマアジサイ	ヤマアジサイ　瀬戸の月	ヤマアジサイ　小甘茶

５月〜8月は、アジサイの美しい季節です。

5月になるとコアジサイが咲きはじめ、６月にヤ
マアジサイからクサアジサイへ、そして8月はタ
マアジサイが咲きます。


京都のコアジサイの美しさにはまりました。

白と紫が混じった淡雪のような花、花の下の新茎
は陽の光に透けて美しい紫色。
陽の光とコアジサイが織り成す "きらめき"に魅せ
られました。
素の美しさだけて、ここまで美しい。感動です。


■コアジサイ栽培

産地･花色を記入しました。
それぞれ、葉の形や花色が微妙に異なります。

京都府産コアジサイ 　白紫色	奈良県産コアジサイ　青色	長野県or山梨県産 青色
産地不明コアジサイ　 白花	産地不明コアジサイ 桃色

コアジサイにはまった時の花

初めて挿し木をしたコアジサイは、京都の方か
ら戴いた「数本の切った枝」からでした。
左上の写真はそのときのものです。

コアジサイは、生育地によってかなり特徴
があるようです。
京都府産と奈良県・三重県・岐阜県・静岡
県・山口県・長野県山梨県産・奥多摩産を
育てています。

ここにある株は、

京都府と奈良県・三重県産の葉形は丸みを
帯びた卵形、微妙な違いはありますが似て
います。
京都府産の花色は、白混じりの紫色で、奈
良県産の花色は白混じりの青色です。
京都府産・奈良県産・三重県産の花の真下
の若い茎色は透き通るような紫色です。

岐阜県・静岡県・奥多摩産は、葉の形は細
めの形、艶があり、茎色は緑です。
花色は、青色と桃色があります。

近畿地方のコアジサイ〔自生種〕は移植が
難しいと、本で読んだことがありました。
なかなか順調にいきませんでしたが、今年
は少し工夫をして、挑戦しています。



●プロ〔生産･販売〕の方にお聞きしました�A

「コアジサイの育て方」　2015.5月

1.直射日光にあてない
　植物は基本的に日が必要。

2.冬の寒さにあてる。

3.水はあげ過ぎない

　地植え　
　1週間に1回程度
　お辞儀をしてくる位でも大丈夫。
　あげ過ぎは根の張りが悪い。軟弱になる。
　高植えでないと、根腐れを起こして枯れる。

　水を少なめにすると植物は根を良く張ら
　せ、自力で力をつけようとする。

　鉢植え
　基本　1日1回。
　〔鉢の置き場所によるが･･･〕

4.水遣りは、春の彼岸から秋の彼岸までの間、
　夕方にする。

　午前中にあげると、土の中が暖まり、根
　腐れをして枯れる。

5.肥料

　基本
　年二回　油粕をあげる。
　他は、葉に液肥をスプレーする程度

　・春の彼岸頃　油粕　5号鉢位で　 2粒
　　目的:　葉の芽だし、根の張りを促進。
　・秋の彼岸頃　油粕　5号鉢位で　2粒

　油粕の効き目は50日程度。この程度で
　良い。土の中にマグアンプなどは入れな
　い。山野草には、油粕以外の肥料をあげ
　る。

4.地植えの方法

　40ｃｍほど土を掘る。よく耕す。土を高
　く盛る　ようにして植える。
　平らや低くして植えると、バケツの中に
　植物が入っている状態と同じ。
　根腐れを起こして枯れる。

5.挿し木は難しい。成功率は10％に満たな
　い。奥多摩コアジサイは挿し木出来る。


今まで、毎日、水をたっぷりとあげていた
ので、お話を聞いて目からウロコ。
少しずつアドバイス通りにしたいと思いま
す。



●プロ〔販売・調査〕の方にお聞きしました�B

「落葉樹の挿し木」　　2015.7月

落葉樹の挿し木は、3・4月にする。.
挿し木をした苗は、室内に入れ養生する。
霜や雪の心配が無くなってから屋外に出す。

挿し木を6月頃にする場合は、水の管理が
重要。少しでも水切れをすると挿し木苗は
ダメになる。


コアジサイの挿し木は3・4月がよいそうで
す。



■アジサイの花色　

ヤマアジサイ阿波紫�@	ヤマアジサイ阿波紫�A

アジサイは土質によって花色が変化します。
ここに掲載しているヤマアジサイ阿波紫は
購入した店〔徳島県・長野県〕が違い　ま
す。茎も葉も似ていますが、上の写真でも
判るとおり、花の色がかなり違います。
個体差ということもあると思いますが、白
色以外は、育つ土壌で花色違ってきます。
　
どちらの阿波紫も、それそれ味があり、気
に入っています。
茎の色も美しく、コンパクトに仕立てると
きれいな花姿になりそうです。

下記のような失敗は避けたほうが良いかも
しれません。

失敗例　
　
淡い桃色のテマリアジサイが植えてある隣
に、ブルーベリーを植えた時のことです。
ブルーベリーを植え付けるための穴にブル
ーベリー専用用土を入れて植えました。
その年開花したテマリアジサイは白と青が
まだらに混じった汚らしい花色になってし
まいました。ブルーベリーの専用用土は酸
性でしたので、影響を受けたと思われます。
すぐに植え付け場所を移動しましが、あれ
から数年経ちますが、花色は戻っていませ
ん。

紫陽花用土　
　
青花　酸性用土;　赤玉土に鹿沼土を多め
　　　に混ぜる。
　　　未調整ピートモスを混ぜてもよい。
　　　未調整ピ
　　　ートモスは酸性。
赤花　中性用土・弱アルカリ性用土　
白花　中性用土;　用土の違いで花色は変
　　　わらない。


■ヤマアジサイの生育場所

薄暗い林下や沢沿い。沢の水で足元が洗わ
れるようなところ。

■ヤマアジサイの草丈
　鉢植え　30cm位
　庭植え　70ｃｍ位

■ヤマアジサイの花期
　5〜6月
　　



■京都府産・奈良県産コアジサイ　
　とヤマアジサイの挿し木

京都府産コアジサイ	奈良県産コアジサイ	ヤマアジサイ小甘茶

■時期

�@梅雨の時期
〔剪定した枝が出る・成功率が高いような…〕

�A 遅くとも、梅雨 〜７月中旬までに


■用意するもの

1.用土　硬質鹿沼土　細粒

2.容器　三重に重ねる…上から�@�A�B

�@挿し木用トレー 長四角型〔又は植木鉢〕
　使用しているトレーは　サイズ約45.5×34×8

�Aトレー下に敷くビニール〔土が入っていた袋を
　使用〕土の流れ出しを防ぎ、適度に湿り気のあ
　る環境になる。
　水やり後水を切る。水が溜まるほどに水浸しに
　はしないように。

�B受け皿用トレー長四角型　;挿し木用トレー・
　ビニールが安定する。〔穴が開いているもの ;
　園芸店で花のポットが入っているようなもの〕

3.挿し木用苗〔挿し穂〕葉がついている茎で、
　節が2節ついた枝を用意。
　上の１節目の両方の葉を半分に切る。２節目
　は、葉を全て付け根から切り取る。
　挿し穂はすぐ水につけておく。
　注意　花が咲いた、すぐ下の葉は使わない。


■作業

1.水を入れた容器の中で、挿し穂の茎下部分をナナ
　メに切る。

2.2時間以上半日位、そのまま水の中に浸ける。
　〔水揚げ〕

3.挿し木用トレーに土を入れ、水を十分吸わせてお
　く。

4.植えつける場所に、あらかじめ割り箸などで穴を
　開けておく。

5.発根剤を挿し穂の切り口につけて、穴に挿す。
　このとき、2節目を土に埋めるように植えつける。

6.挿した根元を押さえる。


■管理

1.挿し木をしたトレーは、風の当たらない日陰で管
　理。ビニールをかけたりすると成功率が高いよう
　です。蒸れないように置き場所に注意し、鉢は水
　に浸からない様にします。

2.毎日、水やりをする。水切れをしないようにする
　ことが大事。
　時折、葉にスプレーで水を与える。暑い日は朝夕
　に水やりをする。

3.約1ヶ月後、挿し木が成功した苗は、元気に育って
　います。

4.その後は、半日陰で管理。〔午前中に日が当たり、
　午後は日陰〕5-9月は、強い日差しを避ける。

5.鉢あげは、翌年の3月お彼岸頃にする。梅雨の時期
　も大丈夫。

　�@用土　硬質赤玉土・硬質鹿沼土・桐生砂・ひゅ
　　うが土〔ま　　たは軽石〕・炭

　�A1本ずつ、土を剥がして根の整理をします。　
　　土から出し、水に湿らせて置きながら作業をす
　　る。
　　地上部と根のバランスをみて、根の長さを整理
　　する。特に伸びている根は切る。

　�Bぐらつくようであれば、針金などで支える。

　�C肥料はあげない。新しい用土は、栄養分がある
　　ため。

　�D水を切らさないことが大事。

　�E鉢あげ直後、1週間位は日陰で管理する.

■挿し木をして

・30日目　成功率
　＊コアジサイは元株の元気不足と枝が細かったた
　　めか、成功確率10％弱。
　　京都府・奈良県産だからでしょうか、難易度が
　　高いです。
　　成功したと思っても、2〜3年目で枯れたものも
　　有り、本当に難しいです。

　　親株の状態が成功率に影響していると思います
　　が、今のところの経験では、挿し木難易度は、
　　西洋アジサイ > ヤマアジサイ > コアジサイと
　　なりました。

　※コアジサイは、上記方法ではわずかしか成功し
　　ませんでした。地植えにしている親株の近くに、
　　直接地面に挿し木をしたもののほうが、成功率
　　が高かったです。
　　成功への決め手は、水管理の影響が大きいので
　　しょうか。
　　
　＊ヤマアジサイは95％成功。
　　徳島県・愛媛県・東京都で求めたものですが、
　　皆とても元気です。

　　コアジサイを分けていただいた方〔京都〕がお
　　っしゃるには、一概に日当たりといっても、山
　　の気候は涼しく、平地は全然違う。同じことが
　　半日陰にもいえる。
　　コアジサイのように山で育ってるものは、一年
　　ほどは日陰で管理して、徐々に様子を見ながら、
　　育てていくとよいでしょう…と。　

　　富山県産のコアジサイを分けていただいた方か
　　ら伺いました。
　　近くの道沿いにコアジサイは群生している。
　　ただ挿し木は難しい。奥多摩コアジサイは挿木
　　の成功率が高いので採算性が良いと。
　　

　　確かに、どの山野草も庭植えに拘って植えてい
　　ますが、
　　上手く育ってくれません。


　　山野草は鉢で育てたほうが、丁寧に管理が出来
　　て、元気に育つ確立は高いように思います。
　　ただ鉢植えは、置き場所、季節に合わせた管理、
　　水遣りなど、手間がかかります。
　　
　　アジサイ類は特に水の管理に気を使います。水
　　切れは大敵です。

　　ヤマアジサイの鉢管理は　常に半日陰に置き、
　　夏は寒冷紗で日除け、冬は棚下で管理。小さな
　　鉢は土が乾きやすいので、水遣りは、夏は土の
　　乾き具合を見て朝夕2回程度、冬は土の乾き具
　　合を見て2〜3日に一度等々です。

　　夏、植木鉢の水管理は大変でした。挿し木中と
　　養生管理中のものを残して、庭　に植えました。　

　庭植えは、
　植物を組み合わせて心地よい空間・景色を創る
　ことが出来ます。
　水の管理は鉢植えとは比較にならないほど、楽
　です。

　

挿し木 成功率	30日目	60日目	翌年の 発芽率	翌年の 成長樹高	開花	親株 特徴	難易度
京都府産　 コアジサイ	５０％	40�l	10％	2〜5 cm	1〜 2年目	茎細い	高
奈良県産　 コアジサイ	２０％	10％	5％			茎細い	高
ヤマアジサイ	９５％	85�l	60％	40 cm

・翌年の初夏
　コアジサイは樹高2〜5ｃｍ程度に成長。成長が遅
　いようです。
　ヤマアジサイは樹高40ｃｍ位になりました。
　挿し木が成功したと思っても、翌年の春、新芽が
　出ないものもかなりありました。

・その後は
　水遣り、水はけ、置き場所、日差し、風などに気
　をつけて管理をします。
　落葉したのち、翌年の春に新芽が出てきたら、ひ
　とま成功です。
　但し、その翌年枯れてしまったものもありました。
　元気に育っているものもありましたので、期待を
　込めて大切に育てていきたいと思っています。

■害虫

・5〜6月頃　
　シャクトリムシ・アジサイハバチ・ナメクジ;
　葉を食べます
・7〜8月頃　
　オンブバッタ・ナメクジ;
　葉を食べます

　植物は葉が太陽の光を浴び、光合成をして植物は
　生長します。
　茎だけになると元気がなくなり、枯れてしまう事
　もあります。


■コアジサイの植替え

成木	挿し木2年目　樹高5cm

■成木

1.花姿を考えて、枝の整理する。
　アジサイの植え替え時に、活着しにくく、弱っ
　てし　まいそうなときは、枝に葉のついている
　のを確認して、枝を切り詰めます。
　〔枝に、葉があることで、根から養分・水分が
　吸い上げられる〕また、２本ある枝は、１本に
　することも良い。

2.植え付け
　鉢底2ｃｍ位のところにマグアンプkの大粒をほ
　んの少量入れ、その上に土を入れて、植えつけ
　る。鉢底から、鉢底石、土、マグアンプK、土、
　植物と土の順です。
　
3.用土　
　硬質赤玉土＋硬質鹿沼土＋桐生砂＋ひゅうが土
　〔軽石〕＋炭
　自生地・花色によって用土と割合は異なるよう
　です。
　
　京都自生のコアジサイの土は、黄色をした土に
　かなりの石が混じっていました。
　どの植物も産地を知ることが、育てる上でとて
　も重要なことのように思えます。

4.肥料
　春と秋の２回のみあげる。油粕または粒のもの。
　あげすぎに注意。

5.管理
　弱って元気のない時は、メネデール活力剤をあ
　げて、日陰で管理。

■挿し木1〜2年目を地植えする

1.植え付ける場所には、鉢植えのときと同様
に、新しい用土を入れて植えつける。

2.根の周囲〔根の際を避けて〕に水苔を置く。


■京都府産コアジサイの移植

　

京都府産コアジサイ

準備

1.移植

　梅雨の時期にしました。　

2.植える場所の選定

　アジサイの生育に適した場所にします。

3.植え付け

　あらかじめ植えたい所に穴を掘り、根に付
　かない程度の位置に、マグアンプK大粒を少
　量〔適量〕入れておく。その上に元の土と
　似た配合の新しい土を用意して、植えつけ
　る。
　

作業

1.根の周りの土は出来るだけ崩さない。

2.木は、出来るだけスリムにする。
　幹から横、数方向に張り出して枝分かれし
　ている枝は、葉の付いていることを確認し
　て、各1本ずつ残します。
　それぞれの枝に、先端に2〜4枚の葉を残し
　ます。
　葉数を減らすことで、水分の蒸散を防ぎま
　す。

4.植えつけた後は、根元をしっかりと押さえ
　、水をた　っぷり与える。

5.毎日午前中に水をたっぷりあげる。暑い日
　には、夕方もあげる。

▼下の写真

　6月7日
　枝の整理をして植えつける。〔整理した枝
　は、挿し木にしました〕

　７月8日
　先端の葉のところに新芽、枝の途中の節の
　ところに新芽が出てきました。
　これで。来年の新芽の時期に芽が出てきて
　くれた成功となります。

　翌年3月30日
　他のコアジサイは新芽が出て、花芽がつい
　ている株　もありますが、この木の枝には
　新芽が出てきていません。
　根元に緑色の芽が見えますが、この木の新
　芽かはまだ確認できません。
　枝の細いものは枯れやすいと聞いていまし
　たが、この木も枝はかなり細いです。

　翌年5月
　2本の枝に葉が良く出てきて、1輪花を見る
　ことが出来ました。

　翌年6月
　樹高は変わりませんが、葉が活き活きとし
　て、大きくなりました。
　
　一昨年の挿し木苗を、マンション高層階で
　育てている方がいます。
　今年、順調に花芽もつき元気に成長してい
　ると聞きました。
　潅水装置を使っているそうですが、やはり
　なんといっても水管理が決め手のようです。

　こちらは、3年目で枯れてしまった株もあり、
　なかなか生育は難しいです。
　試行錯誤しながら、地植えと鉢植えとで、
　栽培をしています。


肥料

　植替え後しばらくは、肥料はあげない。
　
　植替え時に、新しい用土をたくさん入れた
　場合は何もあげないが、メネデール活力剤
　をあげる時もある。

7月8日		←真ん中の高い枝　先端4枚葉を残したところに新芽が出ている  ←右の枝　先端４枚葉を残したところ、まだ新芽は出ていない ←真ん中の高い枝　この辺り上下４箇所の節に新芽が出ている　 ←左　低い枝　先端　2枚葉を残したところに　新芽が出ている ■翌年4月中旬現在　一番左と真ん中枝のみ新芽確認。 　根元に新芽1芽確認。
翌年　秋		翌年　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 真ん中と低い枝のみ健在。　　　　　　　　　　　　　　　　 前年度新芽の出ていない枝は枯れてしまいました。　　　　　 根元に3芽新芽が出ています。　　　　　　　　　　　　　 その年に新芽の出ている枝は、翌年健在なのかもしれません。 　　　　　　　　　　　 真ん中の枝は、挿し木のために少し枝を切りました。　　　　 鉢に挿し木をしたものより、土に直接挿し木したものの方が、 成功率が高くなりました。　　　　　　　　　　　　　　　　 水管理が成功率に大きく関わっているのでしょうか。　　　　 成長はかなり遅く、木自体はあまり大きくなっていません。

■鉢で、アジサイを育てる　
鉢植えの管理です。地植えも参考になります。

◎　水切れ、夏の日差し、冬の北風に注意

1.育つ場所が大事。
　日当たり、風に注意。朝日が当たる家の東側
　は適所。
　北風を嫌います。冬は特に北風に当てないよ
　うにします。
　冬、鉢植えは軒下での管理がお勧め。

2.水切れを嫌います。
　鉢植えの場合
　夏　一日２回位水やりをする。
　冬　棚下におくと乾き具合では、
　２日に１回程度位でも大丈夫。

3.日当たりが悪いと花付きが良くないそうです。
　かといって、強い日差しは葉やけを起こし、
　花付きも悪くなるそうです。
　高山で育っていたものは、日が当たっていて
　も涼しい環境で育っています。
　関東の日当たりとは別ですので、注意が必要
　だそうです。

4.花後は、枝の整理と、切り詰めをします。
　
　☆整理
　　まず、残す枝と残さない枝を決めます。
　　残さない枝は、元から切る。
　　楚々とした感じが好みであれば少なめにし
　　ます。
　　5号鉢位ですと、2〜3本が良いようです。

　☆切り詰め
　　高さをあまり高くしたくない場合は、枝に2
　　〜3節残して切り詰めます。
　　鉢植えは、下の方から切り詰めると木姿が美
　　しくなると聞きました。
　　切り口は、枯れ込みがあるので、少し残すよ
　　うに切ります。
　　特に強く伸びた枝は切り詰めないと、他の枝
　　が弱ります。
　　切り詰める時期は遅くとも7月中までに。

　☆肥料
　　春と秋　5号鉢程度で　発酵済油粕　4粒
　　




■花が咲かない理由

�@切り戻しが遅れた
遅くても7月いっぱいまでに切り戻しをする
�A夏〜秋の日光不足
�B肥料不足
�C花芽が寒さに当たった

種類	品種名・産地
コアジサイ	京都府産・奈良県産・三重県産・岐阜県産・静岡県産・富山県産・山口県産・ 長野県or山梨県産・奥多摩産・他
ヤマアジサイ 交雑種　など	甘茶・天城甘茶・阿波紫・阿波白・伊予白・祖谷の風車・イワガラミ・おぼろ月・桂月・清澄沢・京都純白・紅・黒姫・小甘茶・最果ての雪・白雪姫・白風車・静香・清少納言・七人の小人・七段花・純白タマアジサイ・瀬戸の月・瀬戸の涼風・爽風・タマアジサイ・ツルアジサイ・土佐の蛍・土佐の清流・土佐のきら星・土佐の楽園・土佐涼風・豊紫光・虹・梅花マチャ・斑入り甘茶・紅剣・ほほえみ・嶺の華・美里白風・屋久島コンテリギ・よさこい踊り・横波の月　他
その他アジサイ	アナベル・柏葉アジサイ一重・カシワバアジサイ八重・ クサアジサイ・ミナヅキ・西洋アジサイ　他

	奈良県産コアジサイ
	※ここに書いたものは、実践しているもの、見聞ききしたものなどが混じっています。 私流に、日々試しながら育てていますので、間違っていたり、足りないものもあるかと思います。少しずつ修正し、追加していきたいと思っています。

　　　　　　　　
　

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