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鰍ツりばな 坂井也寸志  造園 設計施工 管理 植え込み 移植 手入れ 出張指南 寄せ植え講習会 神奈川県 東京都 埼玉県 他

電話でのお問い合わせはTEL.044-969-3271

〒214-0036 神奈川県川崎市多摩区南生田1-14-7-101

 
 自然で美しい風景づくり 心地よさを住空間に

 

花日記  樹花



  光・風・土・水・石・木・草花・音・香り・etc


  自然の営みの中に、私たちもいます
  目に見えないもの、見えるものと共に

           





3月
 
木々の芽が膨らみはじめてきました。庭はやわらかな光と澄んだ
空気に包まれています。

西表島ショウジョウバカマの花が咲きました。この花は白花ショ
ウジョウバカマより小ぶりで、どのショウジョウバカマより早く
開花します。九州霧島の方曰く、西表島ショウジョウバカマは開
花期が異なるとか。ここにあるものは、流通段階で品名相違した
可能性有?。
バイモの蕾が膨らんできました。
ショウジョウバカマ・バイモ・タツタソウ・キクザキイチゲは丈
夫で毎年花が咲きます。
コアジサイに緑色の新芽がみえました。枯れていないことが確認
出来てホッとしました。
今年、ウグイスカグラはいつもの桃色と昨年植えた白花が咲いて
います。
ヒロハツリバナが極小の蕾をたくさんつけています。

3月22日
一昨年挿し木をした一部のコアジサイに、蕾が付いているのを発
見。

 
 西表島ショウジョウバカマ
 多年草
 ウグイスカグラ
落葉低木
シロバナウグイスカグラ
 落葉低木  
 
  白花ショウジョウバカマ
多年草
 バイモ
多年草
アブラチャン
落葉低木
   
 タツタソウ
多年草
 キクザキイチゲ
多年草
 桃色ユキヤナギ
落葉低木 
     
 ヤマルリソウ
多年草 
リュウキンカ
多年草 
 

■栽培メモ <ショウジョウバカマ>
落葉樹の下、少し高低差のある法面に植えています。冬から春に
かけて、よく陽があたり、その他の季節は木洩れ日程度。少し湿
ったところを好むので、夏の水遣りはほぼ毎日。植えて6年になり
ますが、毎年花を咲かせてくれます。

■栽培メモ <早春に咲く花>  若松先生より
日の当て方 ・葉のあるうちは、直射日光に当てる
      ・葉が無くなったら、日陰になる場所に
       日当たりにそのまま置くと、根が消えてしまう
   肥料 ・10月から肥料をあげる
       最初は葉に効果あるあるもの、次に花に効果の
       あるものを

4月 
サワフタギに蕾がたくさんつきました。足元で、イチリンソウの
花が咲いています。
イチリンソウは山地の落葉樹林や山麓の草地に生える草で、夜と
雨の日は花びらを閉じます。

ユキザサは、花が雪のように白く、葉は笹に似ているところから
この名前がついているそうです。また食べることも出来るそうで
す。

植物は鑑賞するだけでなく、食用、毒性のあるものなど色々です。
よく調べてみると毒性のある植物はかなりあり、身近で見かけま
す。
この季節、花壇で見かけるツルニチニチソウ、道端で見かけるヒ
エンソウなどもそうです。
毒性のある植物は、素手で触らないよう注意したほうが良いよう
です。

4月1日
オオツリバナに蕾がつきました。小苗から植えて10年、初めての
開花に今からワクワク。
フウリンツリバナに花が咲きました。淡緑色の小ぶりの花がたく
さんぶら下がっています。

4月3日
シラネアオイの花が咲きはじめました。コアジサイに続きヤマア
ジサイも蕾をつけてきました。

4月15日
カラマツソウ・ヤマブキソウが咲いています。
オオバナノエイレンソウは先端に花芽をつけ、葉も大きくなって
きました。
とても大きな葉を持つのサンカヨウを購入してきました。既に花
は散っていました。蓮の葉のような大きな葉です。開花は来年ま
でお楽しみに。

4月17日
オオツリバナの花が咲きました。花姿はツリバナに似ています。
細線が入った淡い緑色です。
〔10年前にクロツリバナとして注文購入しました。初めての開花
で花姿の違いに気付き、正式な植物名が判明。最近、クロツリバ
ナを購入しましたが、葉の形状が全然違っていました。
本で見ているだけでは、残念ながら詳細までよく分かりませんで
した。
  
キョウガノコとシモツケソウの違いを山野草仲間と話しました。
両方を育てていても、なかなかどこが違うのか見分けが付かない
という意見が多数。
そこで信頼の出来る業者さんから、山梨県産のシモツケソウを購
入してみました。
これから注意深く観察しながら育ててみたいと思います。

業者さん曰く、キョウガノコをシモツケソウといって売られてい
る場合もあるとか。
ほかの業者さんも、ここにあるのは厳密に言うと交雑種かもしれ
ないと。なかなか見分けが難しいようです。

エイレンソウの花色が白から淡いピンク色に変わってきました。
エイレンソウはオオバナノエイレンソウに比べて、かなり小ぶり
で花は横向きに咲きます。
 
〔2015年、昨年咲いたエイレンソウは蕾が出来たのに花が咲きま
せんでした。トガクシショウマも花芽もつけず、葉だけ大きくな
りました。レンゲショウマは日に当てると花が咲かないと聞いた
ことがありましたので、何かが影響しているのかもしれません。〕

4月23日
ラショウモンカズラの花が咲きました。地を這うように生え、そ
こから立つように花が咲きます。

     
 イチリンソウ
多年草
トガクシショウマ
多年草
 シロバナマンサク
落葉低木
     
 クワガタソウ
多年草
ヤマブキソウ
多年草 
オオバナノエンレイソウ
 多年草
     
 ハウチワカエデ
〔メイゲツカエデ〕
落葉高木
ヒロハツリバナ
〔フウリンツリバナ〕 
落葉低木
シラネアオイ 
多年草
     
 ヒトリシズカ
多年草
 ミヤマカラマツ
多年草
 早咲ニリンソウ
多年草
     
 コゴメウツギ
落葉低木
 エイレンソウ
多年草
 ラショウモンカズラ
多年草
     
 ユキザサ
多年草
 トウチクラン
〔図鑑確認出来ず〕
多年草
 ゴゼンタチバナ
多年草
     
 スズムシソウ
多年草
 ヒメフウロ〔シオヤキソウ〕
越年草
 オドリコソウ
多年草
   
イカリソウ
多年草 
クリンソウ
多年草 
ヤマシャクヤク
多年草
     
 タツナミソウ
多年草 
シライトソウ
多年草   
イワチドリ
多年草 

5月
ツリバナと斑入りツリバナの花が咲きました。斑入りツリバナは、
葉も花もツリバナより淡色です。
アオハダ〔雌木〕が蕾をつけました。秋に赤い実をつけます。植物
には雄雌異株のものがあります。

岐阜県産コアジサイと京都産コアジサイは葉の色・形、茎の色が異な
ります。青花の花色も微妙に違いました。

京都で求めてきたコアジサイは、白と紫が混じった淡雪のような花
です。花下の新茎は陽の光の中透き通るように美しい紫色の軸で
す。
コアジサイの写真にマウスを置いて、見てください。

コアジサイに続きヤマアジサイが一斉に咲き始めました。アジサイ
は数十種類ありますが、咲き初めから徐々に変化するので品種名を
見間違えそうです。

道端で当たり前のようにあるコアジサイはなかなか繁殖は難しく、
比較的簡単に増やせる奥多摩コアジサイが流通していると聞きまし
た。今、京都・奈良・静岡・岐阜・山口・富山・山梨・奥多摩・他
産を育てています。
葉の色・葉の形・花の色が似ているもの・、異なるもの、さまざま
です。

成功率はかなり低いですが、少しずつ挿し木で増やしています。
元株が小さいので、挿し木苗は、樹高1〜3cm。
一年後はあまり成長は見られず、翌年新芽が見られただけでも大成
功。3年目で、少し大きくなるもの、あまり成長が見られないも、
いろいろです。1年目で元気でも2年目に消えてしまうこともあり、
なかなか安心は出来ません。

昨年は6月に咲いたササユリが今年は5月下旬に咲きました。

     
 チョウジソウ
多年草
サワフタギ
落葉低木
 ツリバナ
〜斑入りツリバナ
落葉低木〜小高木
     
 ヤグルマソウ
多年草
 ウツギ ロゼアリンド
落葉低木
 ナナカマド
落葉低木
     
 岐阜県産〜京都府産 コアジサイ
落葉低木
オオヤマレンゲ 
落葉低木 
ヒメサユリ〜白馬にて 
多年草
     
 北海道日高山脈 ホソバトウキ
多年草
カッコウセンノウ 
多年草
 オオチゴユリ
 多年草
     
 ロクベンシモツケ
多年草
 トリアシショウマ
多年草
 キョウガノコ
多年草
     
 ササユリ
多年草
ヤマブキショウマ 
多年草
エゾルリソウ
多年草
 
     
 シモツケソウ
多年草
コアジサイ 
落葉低木 
アツモリソウ
多年草
 
     
ササバギンラン 
多年草
クサタチバナ
 多年草
 クモキリソウ
多年草
     
 ハマヒナノウスツボ 
多年草
ヤクシマアオツリバナ
 落葉低木
 ムシャリンドウ
多年草
     
 白花キョウガノコ
多年草
オオバタケシマラン
 多年草
白花コアジサイ
 落葉低木
   
 カジノキ 雌花
落葉高木
ミドリヨウラク
 多年草 
白神クワガタ
 多年草 
     
樹木名不明〔香川県高松市産〕
 常緑樹
〔種から〜現在 樹高2m位〕
   

6月
6月15日 
ヤマアジサイ・マツモトセンノウ・カキラン・ギンバイカ・カワ
ラナデシコ・桃色キダチクワガタ・ ソバナ・オカトラノオ・ル
リトラノオ・ヒメトラノオ・シモツケ・ホザキシモツケ・クサア
ジサイ・ ニワナナカマド・ホザキナナカマド・ヤブデマリ・佐
渡島産カラマツソウ
・ヤマブキショウマが咲いています。

オカトラノオは、地下茎が伸びて繁殖力旺盛です。今年は山野草
仲間にお分けして喜ばれました。
以前、ある骨董店店先の時代箪笥の上に、古染付けの壺に一輪活
けられているのを見ました。とても印象的で、是非庭に植えたい
と思い買い求めたものが、今では見事に増えています。風になび
くように咲く花姿は、庭でも綺麗ですが、壺に活けるといちだん
と華やかに野趣溢れる風情を醸し出します。

桃色キダチクワガタは数年前に庭に植えていましたが、いつの間
にか姿を消してしまいました。その後手に入れようと思い、何年
にもわたり探しましたがなかなか見つかりませんでした。
この桃色キダチクワガタは、山野草仲間から分けてもらったもの
です。灯台下暗し、意外にも近くで見つかりました。
良く流通している植物と、されて無いものがあるようで、コアジ
サイも奥多摩コアジサイは良く見かけますが、他の産地のものは
少ないようです。ヒヨドリジョウゴも栽培している人が少ないと
聞いたことがあります。道端でよく見かけていた赤い実が可愛い
植物です。

カジノキ: 大変大きい葉をもつ落葉高木。成長に不安があるため、
5号鉢に入れたまま土に植え込みました。植えて1年後、株元か
ら2方向に土の表面を這うように根を伸ばして樹高30cm程の木
が3本生えていました。急いで別の鉢に根分けをしました。
地下茎が伸びて増えていく植物は、管理がとても難しいです。こ
の木は庭植えには厳しいと思いました。育ててみないと分からな
いこと、本当に多いです。
 

6月20日
カライトソウ・ノハラナデシコ・ササユリ・ルリマツリモドキも
咲いています。
ギンバイカの白い花は、器に活けても、ブーケにしても華やかで
素敵です。後日、友人が挿し木をしましたが、成功したそうです。

イワタバコをさし葉で増やしたと聞いたので、今年は数枚、試し
てみることに。

半寄生落葉低木のツクバネの種をいただきました。発芽まで2年
位かかったそうです。2個蒔きましたが、雌雄であったら、羽の
ような苞が見ることが出来ます。モミジの根元に蒔いてみました。

セツブンソウの種を分けていただきました。消石灰を少し根元に
置いて植え込みをしました。自生地は石灰岩系の雑木林内だそう
です。植物が生まれ育った環境に近づけるように植え込みました。



     
 オカトラノオ
多年草
 イワタバコ
多年草
 ニワナナカマド
落葉低木
     
 ソバナ
多年草
 ヤマアジサイ 阿波紫
落葉低木〔花色2種〕
 ホザキシモツケ
落葉低木
     
 佐渡島産カラマツソウ
多年草
桃色キダチクワガタ
ゴマノハグサ科
 
ギンバイカ
 常緑低木
     
コマツナギ
落葉小低木
源平シモツケ
落葉低木
 
ルリトラノオ
多年草
 
     
ムラサキマユミ
常緑小低木
 
ヒメハマナデシコ
多年草
 
サワダツ〔アオジクマユミ〕
落葉小低木
 
     
 ヒトツバショウマ
多年草
ノハラナデシコ 
一年草
チドリソウ
 多年草
     
 アクシバ
 落葉低木
   

7月
ムラサキは、根を紫色の染料として、万葉の時代から使ったそう
です。花は白色でとても小さいです。5年前に植えたフタマタイ
チゲが雑草やどくだみ並みの繁殖力で、他の山野草を圧倒してい
ます。絶滅危惧U類とか。なんとも複雑です。6月〜7月初旬、ア
ジサイの剪定・挿し木をしました。
シキンカラマツは7年前に植えました。アオハダ〔東〕・ニワナ
ナカマド〔南〕・イロハモミジ〔南西〕・カツラ〔西〕など落葉
樹に囲まれた場所が生育に適していたようで、少しずつ増えなが
ら、毎年、淡紫色の花を咲かせています。今年、白花雲南シキン
カラマツが仲間入りしました。
ナナカマドとアオハダの実が赤く色づきはじめました。

7月11日
シキンカラマツ・白花キョウガノコ・早生オミナエシが咲き始め
ました。タマアジサイと純白玉アジサイ・レンゲショウマの蕾が
膨らんできました。
6月中旬、花後切り戻しをしておいたカワラナデシコが、また花
を咲かせ始めました。ナデシコは切り戻しをすると、2度楽しめ
ます。

7月15日
スズカケソウの花が咲きました。1.2m程伸びた蔓に蕾をつけて、
根に近い方から紫色の花が咲きます。茎の先端を下げてしまうと
花つきが悪いと聞きました。細くしなやかな茎なので支柱が必要
です。
〔翌2015年は、6月から咲き始めました。その年の機構によって
開花時期は違うようです。〕葉は常緑で冬でも緑色です。ルリス
ズカケソウ・紀の国スズカケソウもいるので、そのうちに咲くと
思います。

スズカケソウ
 種類  花色
スズカケソウ  紫色
 紀の国スズカケソウ  白色
 ルリスズカケソウ  濃い桃色

■スズカケソウを、2方法で増やしてみました
 @挿し木
 A長い茎を土につけ、着いた部分に少し土を被せます。根と芽
  が出てくるのを待ちます。
 どちらも成功率は高いです。

トチバニンジンの実が赤く色づきました。花の咲いたのを見落と
してしまいました。

7月22日
カリガネソウの花が咲きました、年々株が大きくなり〔草丈1.5m、
しな垂れるので実際は1m位〕、毎年美しい青紫色の花を咲かせ
てくれます。優雅な花姿には似ず、独特の臭気がします。
お茶花として使いたいと所望されましたが、この臭気がどのあた
りまで届くのか心配です。

     
 ムラサキ
多年草
 センジュガンピ
多年草
 白花雲南シキンカラマツ
多年草
     
 シキンカラマツ
多年草
 カリガネソウ
多年草
 スズカケソウ
多年草
     
 青花ギンバイソウ
多年草
 オオルリトラノオ
多年草
 ツルビランジ
多年草
     
 素芯レンゲショウマ
多年草
   

8月
8月3日
レンゲショウマの花が咲きました。植えて10年近くなります。特
に増えませんが、毎年花を咲かせてくれます。落葉樹の下、木漏
れ日がわずかにあたる半日陰に植えています。
レンゲショウマを鉢植えで育てている友人が、開花時期に日陰に
入れるのが少し遅れたら今年は花が咲かなかった。種を採取して
種蒔きをしたら3年目に花を見ることが出来たと聞きました。

8月28日
サワギキョウの花が咲きました。数日前からは、友人から戴いた
ベニバナサワギキョウが咲いています。この日本原産の濃い紫色
の花と似ていますが、アカバナサワギキョウは洋種で北アメリカ
北東部が原産地のようです。ここにある株は、日本のサワギキョ
ウと花の付き方が違い、先端に花が密集して咲いています。
サワギキョウは毒性が強いので、植物に触れた後は必ず手洗いを

忘れずにしたいものです。

植物には薬用植物、有毒植物、食用植物と言われるものがありま
す。植物の持っている何らかの成分が毒であったり、反対に薬と
して利用されているものも数多くあります。

入手時にはそのような特徴は詳しく分かりませんので、安易に口
に入れないようにすると共に、植物を触った後や作業後は十分に
手洗いをすることをお奨めします。

ちなみに、トリカブト・キョウチクトウはよく知られていますが、
花壇でよく見かけるニチニチソウ・ハツユキカズラも毒性が強いの
で気をつけたいものです。

     
 レンゲショウマ
多年草
 純白玉アジサイ
落葉低木
 サワギキョウ
多年草
     
 キツネノカミソリ
多年草
 キノクニスズカケ
多年草
 オトコエシ
多年草
     
 八重タマアジサイ
落葉低木
 エサシソウ
2年草
 シギンカラマツ
多年草

9月
数年前、散歩中に見かけたセンニンソウやヒヨドリジョウゴを最
近は見かけたことがありません。
季節の訪れと共に身近に親んでいた植物も、毎年必ずしも会える
とは限らないようです。気象条件、開発、人の動き、植物同士の
力関係などなど理由は様々ですが、その土地の環境の変化に影響
され、消えていってしまうものも少なくないようです。 
 
身近だった山野草も、いつの間にか見かけなくなくなったものも
少なくありません。大切に保護されたり、育て増やしてくれる山
野草愛好家がいて、生き延びていてくれるものもかなりいるよう
です。この庭で咲いているハマヒナノウスツボもそのひとつです。

カラスノゴマは道端、日向に咲く花です。
植物名に、カラス・イヌ・キツネとついている山野草は、食べて
も美味しくないと聞きました。

アキチョウジがグングン伸びて株が乱れ、他の植物の上に覆いか
ぶさるように枝を伸ばしています。6月に切り戻しをしたほうが
良かったようです。シソ科なので繁殖力が旺盛のようです。
数年前に戴いたスズムシバナがよく増え、今では庭のあちらこち
らで咲いています。一日花だそうですが、気に留められないほど、
いつ見ても花が咲いています。花期は8-10月頃まで咲きます。

9月21日
7月に咲き始めたカリガネソウが、高さ・幅共1.5mほどに枝を
広げて、今、見事に満開です。
早生オミナエシ・オミナエシ・クガイソウ・ワレモコウに続き、
ハマトラノオが咲きました。
柿の実がなり、ツリバナの実が赤く色づきました。ヤマシャクヤ
クは花後の頂上部が割れて、真っ赤な種を見せました。落葉樹の
紅葉はまだですが、庭は少しずつ秋色になってきました。
毎年今頃サワフタギは瑠璃色の丸い実をつけるのですが、春、花
は咲いていたのに、実はひとつも付いていません。

     
 カラスノゴマ
多年草
クロバナヒキオコシ
 多年草
細葉タムラソウ
 多年草
     
スズムシバナ 
多年草
ツルボ 
多年草
ハマトラノオ
 多年草
     
トチバニンジン
 多年草
ミズトンボ
多年草 
ナンバンギセル
 多年草
     
 ヒヨドリジョウゴ
 多年草 
 

10月
夏〜秋にかけて、オンブバッタの被害大です。好みがあるようで、
大事に育てているコアジサイの挿し木苗の葉はパクパク。殆どが
枝だけになりました。なぜかヤマアジサイは食べません。クガイ
ソウをはじめ多くの山野草の葉も食べられました。クガイソウの
一部はダメージきつく、花を見ることが出来ないものもありまし
た。
今、ツリバナの赤い実とまだ赤くない朱色混じりのフウリンガマ
ズミの実が、とても綺麗です。
このフウリンガマズミの果梗には各2〜5個の実が付いています。

10月8日
アキギリが咲き始めました。

10月20日
モミジ・アオハダ・ツリバナ、マルバノキ・ナツハゼなどに囲ま
れた落葉樹の下、サラシナショウマの花が咲きました。近くには、
ワレモコウとオミナエシ〔花後でも黄色が残っている〕・リンド
ウも咲いています。

足元に咲く花も可憐ですが、…ショウマ、…トラノオのように少
し草丈の高い山野草と落葉樹を組み合わせると、野や山にある風
景が目の前にあるようです。
組み合わせ次第で、いろいろな景色を庭に再現できるのでは・・・。

先日、物見山へと続く林道沿い、少し薄暗く鬱蒼とした木々の間
に自生しているサラシナショウマを見ました。細い茎と花穂が風
に揺れて咲いていました。そこだけがほんのり明るく感じました。
この時のサラシナショウマの写真は、「花日記−樹花を楽しむ
ページに載せてあります。
川べりにはシラネセンキュウが咲き、開けた法面にはツリフネソ
ウが群生していました。急斜面にはアオツヅラフジとイワタバコ、
足元にはツルリンドウが這うように咲いているのも見ました。
山野草に詳しい人たちと一緒に歩いたからこそ、出会えた植物が
たくさんありました。

     
ツリガネニンジン
多年草
 
オミナエシ・ワレモコウ
 多年草
アキチョウジ
 多年草
     
 大葉サラシナショウマ
多年草
深山トラノオ 
多年草
 ルリスズカケソウ
多年草
     
 サラシナショウマ
多年草
アキギリ
 多年草
エンシュウハグマ
多年草 
     
フジバカマ
 多年草
トチバニンジン
 多年草 
 

11月
木々の葉が黄・赤に色づき始めました。サラシナショウマ・ホト
トギス・キク類です。加えて今年もマルバノキが咲き始めました。
マルバノキは紅葉しながら風車のような紅い花を咲かせます。
リンドウ・ツルリンドウが咲き終わり、ツルリンドウには花の先
端に顔を出すように赤い実が付きました。中には種が入っている
ようです。
ひさしぶりにヒヨドリジョウゴを見ました。この季節赤い実を付
けています。

11月15日
春に花が咲くクワガタソウとヒロハヤブデマリに花が咲きました。
狂い咲きのようです。フユイチゴがラズベリーのような赤い実を
付けました。

     
 マルバノキ
落葉低木
コウヤボウキ
落葉小低木
 屋久島スミレ
多年草

12月
今年もあと数日を残すところとなりました。木々も葉を落としま
した。足元では、オドリコソウが若い葉をたくさん出してきてい
ます。寒い季節のなか、春に花を咲かせる準備をしているようで
す。

赤く色づいた南天を少し手折り、食卓に飾って楽しむことにしま
した。

ふと、以前お料理の本〔志の島忠著〕に書いてあった言葉を思い
出しました。


料理の盛り付けは、「陰陽」。
「不等辺三角形」「引き算」「締め」「余白」が型の美。
 陽は川・海、陰は山のもの。


お料理とお庭造り、「美しさの型づくり」に通じるところがある
と感じました。

   
南天のこと・・・

冬にひときわ印象的な赤い実の南天。 
京都の道端やお庭で見かけた南天の実は殆どが下に向いて、当地
では皆上を向いています。
品種の違いか環境の違いによるものか、とても気になっていまし
た。

数年前、京都に出向いた折、庭に植えてあった子苗〔姫南天〕と
赤い実〔南天〕を分けて戴き、庭に植えました。
今、見事にどちらもフサフサと緑の葉を茂らせ、赤い実をたくさ
ん付けました。

実の向きは、全て上向きです。
水甕の上に立地する京都だから、下向きになるのでしょうか。
実験の結果、ここにあるものは品種ではなく、環境で姿が変わる
ことが分かりました。

姫南天は、高山寺へ行く途中のお蕎麦屋さんがご自宅の庭から掘
ってきてくださったもの、南天の実は、毘沙門堂近くの料亭のお
庭に植えられていたものをお店の方から戴いたものです。 
庭に立ち、育った木を見るたびに、快く分けてくださったときの
情景が思い出されます。

京都は毎年行っています。
いにしえより続く歴史ある佇まい、風景、そして出会い、何もか
も強く心に響き、惹きつけられます。
ナンテン・コアジサイ・ャマアジサイ・オオツリバナたちが、こ
の庭に京都の風を運んでき
てくれています。 


1月

2月
2月3日
節分の日に、セツブンソウが咲きました。
毎年この庭で、一番に咲く花はウクイスカグラかタツタソウでし
たが、今年からこの花が一番です。

6月、土に消石灰を混ぜ、球根を植え込みました。種蒔きからは
三年、球根は翌年に花を見ることが出来るようです。球根は丸い
形をしています。へこんでいる部分から根を出すので、へこんで
いる部分を下に向けるか、その凹みが良く分からない場合は横向
きにして土を被せると良いと最近聞きました。8粒ほど植え込み
ましたが、種の向きをあまり考えないで植えつけてしまいました。
写真は2月21日現在の開花状況です。

   
 セツブンソウ
多年草
N.アルビダス V.オクンデンタリス
多年草 

■栽培メモ <セツブンソウ>
 実生:種を蒔いたときは、土を3年動かさない。1年目に1枚
 の葉、2年目に本葉、3年目に開花が見られます。
 添付:植えるときは、消石灰を少し根元に置く。



                                    

根府川石と枕木のアプローチ兼駐車場
                                
 


飯田十基先生の植栽の仕方は、下草をあまり使わず山草を多く入れました。山草がお好きで、ご自身でもヤグルマソウ、クガイソウ、ショウジョウバカマ、ヒトリシズカ、ホトトギスなどを栽培されていました。と雑誌で読んだことがあります。
参考図書「庭 飯田十基作品抄」

素朴で力強い雑木と繊細で可憐な草花。おおらかに、ひっそりと、それぞれに趣きある表情を見せてくれる「樹と花のある暮らし」は、潤いのある、心癒される時間です。

 
    
作庭  < 見立てる >        
          
 
雑木と山野草の庭


自然を身近に感じる庭。
木や石や草を自然にある姿へと還すように造りました。


高中低木・山野草・鳥海石・根府川石・抗火石で構成しています。
植物は、日本の美しい風景を身近で感じられるように、日本の野や
山で育っている植物を中心に選定し、組み合わせました。

野山に育っている山野草が、関東南部平地で育っていかれるように、
日向、日陰、半日陰、秋から冬の日当たり、夏の日除け、風通しなど、
多種の植物が育ちやすい環境を考え、基本となる樹木を植えました。

景色づくりと水はけを考え、庭に高低差をつくりました。

山に自生する植物、渓流沿い、林、野原、湿地など、植えたい植物の
ルーツは様々です。
陽のあたり方、風通し、水はけに配慮しつつ、高山の山野草が育ち易
い環境、夏の緑陰を多くつくるようにしました。


この庭は、日々、自然を身近に堪能できる庭です。



 




                                           

 -奥庭-  鳥海石と雑木、山野草の花咲く法面


                
         


 
-奥庭-  <雑木と山野草の庭>
初夏〜秋






-奥庭-  枯流れ-大雨の後に現れる流れ







 イメージパース 根府川石と枕木のアプローチ兼駐車場







根府川石と枕木のアプローチ兼駐車場





<植栽>
     
 季節
 /月
 主な樹木〔花期/見ごろ /見どころ〕
春 
3.4.5
ヒュウガミズキ〔3-4花〕・ユキヤナギ〔3-4花〕・黄金ユキヤナギ〔3-4花〕・アブラチャン〔3-4花・秋紅葉〕・ドウダンツツジ〔4-5花・秋紅葉〕ミツデイワガサ〔4花〕・ハナミズキ〔4-5花・秋紅葉〕・シロバナマンサク〔4-5花〕・シロヤマブキ〔4-5花〕・トキワマンサク〔4-5花〕・ムシカリ〔4-6花〕・アカシデ〔4-5花・秋紅葉〕・ウグイスカグラ〔4-6花〕・ヤブデマリ〔5-6花〕・サワフタギ〔5-6花〕・ダンコウバイ〔3-4花・秋紅葉〕・ヤマブキ〔4-5花〕・シラカバ〔芽吹き・幹・秋紅葉〕・カツラ〔葉・秋紅葉〕・バイカウツギ〔5花〕・ツリバナ〔5-6花〕・斑入りツリバナ〔5-6花〕・クロツリバナ〔5-6花〕・コゴメウツギ〔5-6花〕・コバノズイナ〔5-6花・秋紅葉〕・シダレエゴノキ〔5-6白花〕・クサナギオゴケ〔5-6〕・ギンバイカ〔5-7花〕・シモツケ〔5-7花〕・黄金シモツケ〔5-7花・秋紅葉〕・オオヤマレンゲ〔5-7花〕
 夏
6.7.8
コアジサイ〔6-7花〕・ヤマアジサイ〔6-7花〕・アマチャ〔6-8花〕・コアマチャ〔6-8花〕・カシワバアジサイ〔6-7花・紅葉〕・コマツナギ〔6花〕・ナツハゼ〔紅葉〕・イワガラミ〔6-7花〕・ビヨウヤナギ〔6-7花〕・ツルアジサイ〔鉢6-7〕・コムラサキ〔6-7〕・ブルーベリー〔6-8実〕・タマアジサイ〔7-9花〕・ホザキナナカマド〔6-7花〕・バイカアマチャ〔7-8花〕・ホザキシモツケ〔6-8花〕・クマヤナギ〔7-8花・実〕・ニワナナカマド〔6-8花〕
 秋
9.10.11
アオハダ〔9-11実〕・コマユミ 〔紅葉〕・マルバノキ〔11花・紅葉〕・イロハモミジ〔紅葉〕・ハウチワカエデ〔紅葉〕・モミジタツタガワ〔紅葉〕・クロモジ〔紅葉〕・ナナカマド〔紅葉〕・ナンテン〔実〕・ヤマブドウ〔実・紅葉〕・ノブドウ〔秋・実〕・カキ〔実〕・クコ〔実〕・ヤブコウジ〔実〕・マンリョウ〔実〕
 冬
12.1.2
 樹木の骨格が見える・・雑木の冬木立



 
 季節
 /月
主な 山野草〔花期〕
春 
3.4.5
タツタソウ〔3-4〕・・セツブンソウ〔3-4〕・イカリソウ〔4〕・トキワイカリソウ〔4〕・バイモ〔4-5〕・イチリンソウ〔4-5〕・ニリンソウ〔4-5〕・オドリコソウ〔4-6〕・ ショウジョウバカマ〔4-5〕・ケマンソウ〔4-5〕・ヤマシャクヤク〔4-6〕・ヤマブキソウ〔4-6〕・イカリソウ〔4-5〕・セリバヒエンソウ〔4-5〕・ヒトリシズカ〔4-5〕・サクラソウ〔4-6〕・ムシカリ〔4-6〕・ミヤコワスレ〔4-6〕・カッコウセンノウ〔4-5〕・ヒトリシズカ〔4-5〕・ハタザオ〔4-6〕・フウロソウ〔4-10〕・ラショウモンカズラ〔4-5〕・チョウジソウ〔5〕・シラン〔5〕・タツナミソウ〔5-6〕・クワガタソウ〔5-6〕・オオバナノエイレンソウ〔5-6〕・ロクベンシモツケ〔5-6〕・シライトソウ〔5-6〕・ミドリヨウラク〔5-6〕・オオチゴユリ〔5-6〕・
 夏
6.7.8
ササユリ〔6〕・ヤグルマソウ〔6-7〕・ヒメサユリ〔6-8〕・トガクシショウマ〔6-7〕・ムラサキ〔6-7〕・ キョウガノコ〔6〕・カキラン〔6-8〕・オカトラノオ〔6-8〕・ルリトラノオ〔6-8〕・マツモトセンノウ〔6-8〕・ギボウシ〔6-8〕・イワタバコ〔6-8〕・トチバニンジン〔6-8〕・サギソウ〔鉢8〕・ヤマブキショウマ〔6-8〕・トリアシショウマ〔7-8〕・カラマツソウ〔7-9〕シキンカラマツ〔7-8〕・ホソバトウキ〔7-8〕・クサアジサイ〔7-9〕・センジュガンピ〔7-8〕・ルリトラノオ〔7-8〕・佐渡島カラマツソウ〔7-8〕・レンゲショウマ〔7-9〕・ケイビラン〔7-8〕・ミヤマナデシコ〔7-8〕・ビランジ〔7-9〕・カワラナデシコ〔7-10〕・クガイソウ〔7-9〕・オトギリソウ〔7-8〕・センジュガンピ〔7-8〕純白玉アジサイ・ヒメトラノオ〔8-9〕・タンゴサラシナショウマ〔8-10〕・カリガネソウ〔8-10〕・オクモミジハグマ〔8-10〕・キレンゲショウマ〔8〕・ソバナ〔8〕・カライトソウ〔8-9〕・フジバカマ〔8-9〕・ホトトギス〔8-9〕・カライトソウ〔8-9〕・サワギキョウ〔鉢8-9〕・サラシナショウマ〔8-10〕フウチソウ〔8-10〕・アキチョウジ〔8-10〕・シュウメイギク〔8-10〕
 秋
9.10.11
 エンシュウハグマ〔9-10〕
 冬
12.1.2
 ツワブキ〔10-12〕・クリスマスローズ〔1-4〕・バイカオウレン〔2-3〕

※花期は、生育環境・その年の気候などによって異なります。
開花が2014年記録時より早くなっているものも少なくありま
せん。2017年 未記載植物あり。追加植栽しているもの少な
くありません。                

   




 花日記つづき < 樹花を楽しむ >
花  Watching・育てる・増やす 編 
 




 秋

  織部の器に庭の花を活けました。



 ツリバナ・ナツハゼ・シュウメイギク



  
   庭の木や草花を活けるときは、水揚げをし易いように、水の中で枝や茎を切ります。

枝は下のほうにハサミで切り込みを入れます。しっかり水揚げすると萎れません。 

切花は枝や茎を触るほど痛みやく枯れやすくなります。水替えは、枝や茎に触らないように水を注ぐ程度にすると、より長く楽しむことが出ます。        
 

  












2014年3月13日
サイトをオープンしました。

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